コンテンツ検索/三遊亭楽天の検索結果

三遊亭楽天「死神」

さあさあ、ここに安置し奉るは、右大将頼朝公のしゃれこうべ、間近う寄って御拝遂げられましょう、何だい、え、頼朝さんのしゃれこうべだってよ、おもしろうそうじゃないか、ちょっと見ていこうぜ、おう、じゃあ、お代はここに置くから、うん。で、どれだい?どれ?これ?これかよ。これまた随分小せえなあ。あのな、頼朝って人はさ、拝領の頭巾梶原縫い縮めってんで、頭随分でかい人だったってけれども、これ随分小せえな。左様。もっともこれはご幼少の頃のしゃれこうべ、なんてね。そんなものあるわきゃないんでございますけれども、何だかわけ分からないような出開帳もございまして、ある男が、貧乏神の出開帳、というものを行いまして、ただまあ、貧乏神をね、わざわざ拝む人なんておりませんから、お客さんが全く来ない。仕方がないってんで一計を案じまして、この男、ビラを刷りまして、ぱーっと江戸中に配ります、ってえと、翌日から、もう人が大勢押しかけた。さあ、このビラになんて書いてあったのかと申しますと、いついっか、向こう両国回向院におきまして、貧乏神の出開帳を行います。こぞって参詣されたし。なお、来られない場合には、こちらから伺います、としてある。ねえ。貧乏神に来られたらたまったもんじゃないってんで、みんなでこぞって行ったんだそうですけれども、偽りのある世なりけり神無月貧乏神は身をも離れず、なんてことを申しまして、誰だい、誰だい、そこへ来たのは。お前さんかい?こっちへお入り。入りたかねえんだい。何を言ってるんだよ。え?お金、できたのかい?できねえよ。何を言ってるんだい、本当に。あたしお前さん何つったよ。お金を借りてくるまで、家入れないって、そう言ったろ?え?どうしたんだい?貸してくれねえんだからよ。何を言ってるんだよ。人様ってえのはね、ただお金貸してください、って言ったって、貸してくれるもんじゃあないんだよ。そこを一押し二押しして、借りてくるのがお前さんの知恵だろ、本当にもう、しょうがないね、この人は。え?それでもお前男かよ。男だよ。夫婦なんだから、身に覚えがあんだろ。無いよ、お前さんとなんか、本当に。全く。あのね、お前みたいな馬鹿はね、豆腐の角に頭ぶつけて死んでおしまい!もうやったよ。本当にやってどうすんだい。しょうがないね、この人は。あのね、うちにはね、子どもだっているんだからね、お前さんお金持ってこないって言うと、うちみんな干上がっちまうんだから、出てけ!出てかい。やだやだ、今行って貸してくれなかったものをさ、また行って貸してくれるわけねえんだからよ。あーあ。金がねえのは首がねえのに劣るって言うが、全くだね。どっか逃げちゃおっかな。でもね、逃げるっつっても金がいるんだよ。どうしようかな。そうだ。死んじゃお。それがいいよ。ね?死んじゃえばさ、金の心配なんてすることねえんだ、え?逃げることなんてねえんだからよ。そうだそうだ、死んじゃお。でもな、俺は今まで一遍だって死んだことねえんだよ。どうやって死んだらいいんだろうね。え?あ、よくね、川から身投げてドカーンボコーンって、よそう。俺ガキの頃井戸落っこったことあんだよ。水ガバガバ飲んで苦しかったな。あんな思いするぐらいなら生きてたほうがマシなんだよ。どうしようかな。何だいこりゃ、随分大きい木だね。いい枝ぶりだ。あっ、ここにね、縄かけて首くくって、そりゃいいや、そうしよう。だけど、随分高えな、これ、どうしようかな。どうしようかな。教えてやろうか。誰だい?誰か何か言ったかい?俺だよ。つづきは、動画で。三遊亭楽天動画一覧はこちらから

月額見放題
三遊亭楽天さん インタビュー

1975年11月5日生まれ、東京都江東区出身━前職はプロダンサー与太郎みたいだと言われることがよくあります。あまり高座の上と性格は変わらないと思いますね。子どもの頃はどちらかというと引っ込み思案でした。元々落語は好きで幼少の頃から聴いていましたが、高校生でダンスに目覚めてヒップホップとかストリートダンスをやっていたんですよ。テレビCMでミッキーマウスと共演したり、フリーのダンサーとしてTRFさんとかDJOZMAさんの後ろで踊ったこともあります。36歳までプロで活動し、それから落語家になったので入門は遅め。今は膝を故障してしまったのであまり踊ってないです。自分の会で色物の代わりに踊ったときには物凄い汗をかいて、息切れも大変だったので以来やっていないですね(笑)━表現することが好き中学生ぐらいの時は漫画家になりたいと思ってました。小学校から中学校くらいのころは漫画をずっと描いていて、ケント紙とかGペンとか使ってましたね。自分は一つのことにのめり込んでいくタイプ。落語家になって苦労したことは、噺を覚えることですね。やっぱり記憶力は若い頃の方がいいです。━食器を割りがち入門してからは失敗だらけです。たとえば、うちの師匠が毎朝納豆をかき混ぜるお気に入りの器を割ってしまったり。あとは、師匠の高座用の湯飲みを割ってしまったことがあります。いろいろ割りましたね(笑)納豆の器に関しては言い訳をさせてもらいますと、洗剤と納豆のヌルヌルが混ざると物凄い滑りやすくなるんですよ。相性抜群なので誰でも割ると思いますね。でもうちの師匠はそういう時は怒らないです。正直に「申し訳ございません」と伝えると、「物は壊れるものだからしょうがねぇ」と。ただ、女将さんの漬物の蓋を割ってしまったときは「俺は知らねーぞ」と言われました(笑)とはいえ女将さんも許してくださって、心の広い方々でありがたい限りです。━落ち込むのはその日限り高座での失敗も多いですね。よく噛みます。無かったことにしてますが、今日も収録で何度も噛みましたし、言い間違えも多かったです(笑)噛むたびに撮り直しとなるとテンションが変わってしまうので、無かったことにするか誤魔化すか。あとは登場人物のせいにすることも。「お前今噛んだろ!」みたいな。あとは家に帰って一人でポツンと酒を飲んで、ズーンと沈むというかんじですね(笑)だけど引きずらないタイプです。良くも悪くも、すぐ物事忘れます。━奥さんには頭が上がらないうちの奥さんは毎日朝ご飯だけは必ず作ってくれるのでそれはありがたいですね。前座の頃はどうしても師匠から誘っていただく仕事が主な収入源なんですが、二ツ目というのはそういったこともそれほど多いわけではないんです。基本的にはどこかで場所を借りて自分の会をやるということが多いので。ですから終わったらまっすぐ家に帰って、ご飯を作ったり、犬の世話をしたり。お酒は好きなんですが、前座の頃の暴飲暴食でメタボの検診に引っ掛かってしまいまして。以来かみさんに「家では飲むなよ」と言われてます。完全に尻に敷かれてます。頭上らないです。ただ、すごく心配もしてくれるので、ありがたいですね。━趣味と実益を兼ねる雑草のように生きていけたらな、と思ってます。カードゲームとかボードゲームが好きで、自分で「落語とゲームの会」みたいなことをやっています。古典落語を1時間やってからお客さんと一緒にゲームで遊ぶ会。5人ぐらいのグループに分かれてもらって、そこを僕が回っていくという感じです。ゲームメインで来る方もいらっしゃいますね。ついでに落語もきこうかな、みたいな方も。趣味と実益を兼ねると言いますか、人が集まりそうなもので何かないかなと考えていたときに、アナログゲームだったら直接人と遊ぶものなので人が集まりやすいかなと思いついたのがきっかけです。なにか趣味のことをしながら生きていけたらなという夢はあります。三遊亭楽天動画一覧はこちらから